「背骨・関節の変形」のメカニズムを研究する整形外科・内科クリニックでの活用事例
- 橋間診療所|院長 橋間 誠様 -
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施設のビジョン・強みについて
2006年に1階は整形外科・内科のクリニック、2階・3階はフィットネススタジオという、運動療法を治療の中心としたクリニックを開業しました。
さまざまな病気を運動療法で予防、治療していく中で、加齢により進行する「背骨・関節の変形」のメカニズムを研究し、独自のエクササイズを作成しました。
このエクササイズは、国内外の医学論文だけからでなく、患者様の診察の中で多くのヒントをいただき完成しました。
一生手術なしで歩くことを希望する人、背骨・関節の手術をすでに受けた人に、私たちのエクササイズを届けるため活動をしています。
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Posenを導入したきっかけ
クリニックでの診察と別に、週に1回、手術治療を中心とした総合病院で外来診療をしています。その勤務先の病院の外科医から、AIを駆使し、姿勢分析ソフトを開発している会社があることを教えていただき、ご紹介してもらったのが「Posen」です。
姿勢分析ソフトはこれまでにも数々体験してきました。しかし、腰痛、肩こり、膝関節痛でお困りの患者様の病状と分析結果が相関するものはありませんでした。
そこでPosenのスタッフの皆様へ、私たちがこれまで撮影してきた多くの長尺レントゲン(背骨全体、両下肢全体を立位で撮影する特殊なレントゲン)から見えてきた、「背骨・関節の変形」のメカニズムについてお話しさせていただいたところ、姿勢分析に
①浮き指の状態の把握
②足の裏の荷重バランス
を組み入れていただきました。
これは、今までの姿勢分析では見えてこなかった「足指からつくる骨盤、背骨の安定性」を見える化したものです。
足指を使ってできた体幹の安定性がなければ、見た目がいい姿勢でも「背骨・関節の変形」は避けられません。
小児から高齢者まで、全ての人にPosenによる分析を受けてもらい、1人でも多くの人に「一生手術なしで歩く」ことを実現していただきたいと思います。
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Posenの具体的な活用法
私たちの「背骨・関節の変形」を止めるエクササイズによる運動療法をおこなっていただく前にレントゲン、MRIだけでなく、Posenで姿勢分析をします。
エクササイズにより「足指からつくる骨盤・背骨の安定性」が強化されているのかを評価するために、定期的にPosenで姿勢分析を行います。
レントゲン、MRIではなかなか変化が出ない短期間の姿勢の変化を、Posenの姿勢分析は詳細に示してくれます。
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Posen導入でどのようなとこに役立っていますか
今まで体脂肪量、筋肉量の分析機器などでエクササイズの効果を見てきた方たちには、Posenの姿勢分析の結果で具体的な姿勢の問題点、改善が見えるため喜んでいただいています。
体幹のトレーニング、筋肉を増やす、脂肪を落とすといったことにこだわってきたひと昔前のエクササイズでなく、「背骨・関節の変形」を止めるエクササイズの評価にはPosenは最適なツールです。
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